量子コンピュータの
未来予想図
実応用への「挑戦」から
社会的課題解決のための
具体的なツール探索へ
Think Quantum Future
Sustainable Development Goals
What is SDQs?
Sustainable Development Goals to which Quantum Technology can Contribute
to which Quantum Technology can Contribute
量子技術を社会の役に立てたい
量子技術が社会にどう貢献することができるのか。国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)という全世界で目指す目標と照らし合わせ、これまでの「量子技術の研究開発」から「社会貢献のための量子技術活用」を目指したSDQs(量子技術が貢献できる可能性のある持続可能な開発目標)という取り組みを始めました。産業界が様々な分野で量子技術に取り組みやすい環境を整え、量子技術を社会に貢献する方向へ加速させたいと考えています。
Why now?
なぜ今、SDQsに取り組むのか
2020年に東京で設立されたQPARCは、各企業が量子時代に備えるための学びと実践的な経験を積む機会を獲得できるコミュニティとして、50社以上のグローバル企業をお迎えすることができました。
わたしたちはさらに一歩踏み込んで、量子コンピュータの特性を理解して使いこなし、社会的課題解決のためのモノ作り・新サービス創出へとコマを進めていくために、「今、わたしたちができること」の明確化を、皆さまとともに推し進めていきたいと思います。
Our approach
量子技術への取り組みを、社会的課題解決のためのモノ作り・新サービス創出へとコマを進めていく際に、「興味がある層」と「マネジメント層」がそれぞれ抱える悩みが見えてきました。SDQsはその悩みを解消し、量子技術の研究開発と実用化の加速を目指します。
「興味がある層」
「マネジメント層」
どの領域の、どんなテーマで、
取り組めばよいかわからない...
悩み
量子技術への取組意義を、合理的に
経営陣 (や投資家) に説明できない…
SDQs
どの領域の、
どんなテーマで、
取り組めばよいか
わからない...
量子技術への取組意義を、
合理的に
経営陣 (や投資家) に
説明できない…
量子技術の活用により、
ESG貢献が可能な領域を
明確にする
成果
ESG視点で量子技術に取り組むROI
(経済価値&CO2削減効果)
を明確にする
事例紹介:持続可能な水素燃料の実現のために
持続可能な水素燃料の開発に取り組むENEOSは、水素燃料の生産と輸送方法の研究のため、 分子の振動解析に基づく触媒の研究を始めました。反応の遷移状態における振動解析では、電子相関(電子同士の相互作用)を考慮する必要があることから、古典コンピュータでは膨大な計算能力が必要とされています。この、電子相関といった量子力学的な効果を考慮した上で高精度に、かつ、現実的な時間軸で振動解析を行うため、ENEOSはQunaSysと共同で、量子コンピュータ上で振動解析を行うための量子アルゴリズムの開発に取り組みました。アルゴリズムの有効性の実証においては、Microsoft Azure Quantumを通して、Honeywell Quantum Solutions(現Quantinuum)のイオントラップ型量子コンピュータでアルゴリズムを実行し、古典コンピュータによるシミュレーション結果と一致したこと、すなわち、計算が正常に実行できたことが確認できました。本研究は小さな分子から始めましたが、量子コンピュータ上で振動解析が可能であるという理論的な証明ができたことにより、量子アルゴリズムが当社の研究に間違いなく有益であることが分かりました。
Benefits
SDQsには、業種によって以下の形でご参加いただけます。
メンバー:
量子コンピュータアプリケーション開発の担い手となる企業(化学メーカー等)
スポンサー/プラチナスポンサー:
量子コンピュータを使ったビジネスを行う企業(ハードウェア・ソフトウェアベンダー、商社、コンサルティング会社等)
Our partners
Members
*ロゴは掲載許可をいただき次第更新いたします